岡山市南区浦安・岡南エリア 歯ピネスで地域をつなぐ、健康ステーション はなふさ歯科医院

忙しい毎日、つい歯磨きを忘れたり、いい加減に磨いたりしてしまうことはありませんか？皆さんが、毎日行っている歯磨きはお口の中の健康を保つのにとても大切なケアです。そして、お口の中のすこやかさが、全身の健康と大きくつながっているのをご存じですか？

近年、健康維持やQOL（クオリティー・オブ・ライフ/人生や生活の質）をアップするための方法としても、お口のケアが注目されています。今回は、お口の中がどう私たちの健康に影響を与えるのか？そしてお口の中を健康にする秘訣などをご紹介します！

＜目次＞
• ◆実はお口の中は細菌でいっぱい
• ◆歯周病は万病のモト？
• ◆お口の中をケアして、QOLをアップ
• ◆家で出来る簡単ケア
• ◆唾液検査もオススメです！

◆実はお口の中は細菌でいっぱい！

お口の中には「善玉菌」「悪玉菌」「そのどちらにもなりえる日和見菌」など約300～500種類もの細菌が住んでいると言われています。腸内にも「善玉菌」「悪玉菌」が住んでおり、「腸内フローラ（細菌の集団）」として知られるようになっていますが、同じようにお口の中にも「口内フローラ」があり、バランスを保ちながら、私たちの健康を守ってくれています。

しかし歯磨きをサボったり、いい加減なケアを続けたりすると、せっかくのこのバランスが崩れてしまいます。そうすると歯周病や虫歯になりやすくなりますし、歯ぐきの炎症や口臭につながることもあります。さらには糖尿病など、全身の健康にも影響を与えることがわかっています。

◆歯周病は万病のモト？

歯茎をはじめ、お口のなかの血管や神経は、全身につながっています。歯周病が進むと、体にとって良くない菌が血管を通して全身へと運ばれ、慢性疾患に関係すると言われています。その一例をご紹介しましょう。

＜糖尿病＞
歯周病が進むと、炎症を招く物質が血管を通して全身に流れ、血糖値を下げるインスリンの効果を妨げ、糖尿病に影響します。

＜心臓疾患や脳梗塞＞
歯周病菌が血管内に入ると血栓をつくることがあり、動脈硬化や心筋梗塞の原因に影響します。

＜肺炎＞
歯周病菌などが、気管支や肺の粘膜で炎症を起こし、誤嚥性肺炎の原因に影響します。

また歯の調子が良くないと、食事をあまり噛まなくなり、消化器官に負担をかけたり、栄養を十分に吸収できなかったりなど、健康への影響があると考えられています。

お口の中の環境が、こんなにも全身の健康とつながっているなんて、ちょっと驚きですよね。

◆お口の中をケアして、QOLをアップ！

毎日のケアでお口の中が健康になると、どんな効果があるでしょう？

• ・体にとって良くない菌が減り、全身疾患を予防
• ・唾液がたくさん出て抗菌効果が高まり、歯肉炎などお口の中の疾患を予防
• ・よく噛んで食事ができるので、必要な栄養を吸収でき、体調が整い体力のアップにも
• ・食事をしっかり噛めることで、食事量が抑えられ、肥満を予防
• ・噛む力が十分あることで、運動機能が向上
• ・たくさん噛むことで脳が刺激され、認知症の予防にも

などなど、いいことがたくさん！お口の中が健康だと、毎日が健康で快適。QOLが向上します。

◆家で出来る簡単ケア

では、具体的にどうお口の中をケアしていけばいいでしょうか？
普段のケアにプラスすることで、よりお口の中を清潔に保てるケアのポイントをご紹介します。

＜朝と夜の歯磨き＞
特に寝る前はしっかりと。5～15分程度磨きましょう。

＜デンタルフロスで歯間のお掃除＞
歯ブラシで落ちない汚れをかき出しましょう。夜寝る前の1回でOKです。

＜舌もきれいに＞
専用の舌ブラシを使って、舌の上についている白い舌苔（ぜったい）を取り除きましょう。ただし、舌はとてもデリケートなので、傷つけないよう優しくするのがコツです。

毎日しっかりケアをして、お口の中の健康を保ちましょう。
そしてホームケアでは取り切れない歯石や着色汚れは、歯医者さんで定期的にメンテナンスしてもらうときれいになります。

◆唾液検査もオススメです！

冒頭でもご紹介しましたが、お口の中はいろんな細菌が住んでいて、そしてその細菌の数や種類は人それぞれで異なります。唾液検査で自分のお口の中に住む細菌の種類や量、そして唾液の質や量を知ることで、一人一人にあったお口のケアができるようになります。

はなふさ歯科医院では、この唾液検査やお口のなかの定期メンテナンス、ホームケアの詳しいアドバイスを行っていますので、ぜひご利用くださいね。

それでは皆さま、お口の中を健康に保ち、すこやかな暮らしをお送りください！