2022.07.28
- 治療と予防歯科
八重歯がないほうがいい5つの理由
笑ったときにのぞく、ちょっと尖った八重歯。可愛らしい印象を受けますが、八重歯を素敵だとする国はほぼ日本だけだというのをご存じですか?
アジアも含め海外では八重歯の印象は悪く、例えば中国では「幸せが逃げる」とされ、欧米ではドラキュラや魔女と関連付けて忌み嫌われています。そして近年では、美しい歯並びは自己管理やエチケットの一つだと考えられるようになりました。
また見た目だけでなく、八重歯は虫歯や歯周病の原因にもなってしまいます。今回は八重歯ができる原因やデメリット、八重歯の処置についてご紹介しましょう。
◆八重歯ができる原因
八重歯=犬歯というイメージが強いのですが、八重歯は犬歯だけではなく正常な歯列からはみ出している歯のことを言います。ですが犬歯は永久歯のなかでも後から生えてくるので、ほかの歯と比べて八重歯になるケースが多いのです。
最近は食べ物が柔らかくなったこともあって顎が小さくなる傾向にあります。歯が並ぶ空間が狭くなったことで歯が押し出され、八重歯になる人が増えています。
そのほか乳歯がなかなか抜けず、永久歯のためのスペースが狭くなったり、逆に早期に抜けてしまうことで隣の歯が生えてしまったりして八重歯になることも。
ですがそれぞれの歯には本来の役割があり、位置がずれた八重歯ではその役割が果たせないこともあるため、できれば歯列矯正などでケアすることがのぞまれます。
◆八重歯のデメリット
では早速、八重歯を放置しておく主なデメリットを5つご紹介します。
八重歯は隣の歯と重なっていることが多いため歯ブラシが届きにくい場所ができてしまい、食べ物のカスや歯垢が溜まりやすくなり、歯周病や虫歯のリスクを上げてしまいます。
八重歯の代表格ともいえる犬歯。この犬歯は歯茎に埋まっている根の部分がほかの歯よりも長く、強い力を受けても大丈夫な構造になっていて、前歯や奥歯に大きな力がかかるのを防いでいます。ですが犬歯が八重歯になることでその役割を果たせず、受け止めきれなかった力が他の歯にかかり、ダメージを与えてしまうこともあるのです。
歯並びが良くないと、食べ物などを噛むたびに顎の関節に強い負荷がかかり、首周りの筋肉がこわばってしまいます。それが肩こりの原因になり、頭痛にまでつながることがあります。
老け顔の原因の一つがほうれい線。肌の老化だけでなく、表情筋の衰えもその要因です。八重歯になるとかみ合わせが悪くなり、表情筋の働きも低下させてしまいます。結果、顔のたるみやほうれい線の原因にもなってしまうのです。
犬歯が八重歯になって出っ張っていると、口の中を傷つけて口内炎ができてしまうことも。また転んだ時に口の中を切るなどけがをしやすいというデメリットもあります。
◆抜かなくてもOK!歯列矯正で八重歯を美しく。
なにかとデメリットの多い八重歯ですが、歯はそれぞれの役割をもっているので、できるだけ抜歯せずに、矯正治療によってキレイな歯列に治すのが理想です。
歯列の矯正にはマウスピースや金具を装着するブラケットという方法がありますが、どちらの方法も、大切な歯を失うことなく、美しく健康的な歯列を手に入れることができます。
歯列の矯正に興味のある方は、お気軽にはなふさ歯科医院に連絡ください。疑問点やご不安ごとなど、ご相談に乗らせていただきます。
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